新しくパソコンを導入して、いざ社内のファイルサーバ(Sambaサーバ)にアクセスしようとしたら接続できない。
実は、Windows10になってから Samba への接続がオプション化されてしまったんです。
今回は、なぜアクセスできないのか問題の切り分けをしつつ、最後にオプションを有効化して接続できるようにしていきます。
問題の状況を整理しよう!
先ほど、Samba への接続設定がオプションになったとお伝えしましたが、他にも繋がらない原因は考えられるのでまずは順番に確認してみましょう。
- 「ネットワーク」>「コンピュータ」に表示されない
- \\サーバ名 を打ち込んでもエクスプローラで開けない
- コマンドプロンプトで「ping IPアドレス」 を実行すると到達できる
「ネットワーク」>「コンピューター」に表示されない
エクスプローラを開いて、「ネットワーク」を開いてみましょう。
会社や学校のようなネットワークでは、下のように複数のコンピュータやネットワーク接続機器が表示されるはずです。
まずは、ここに接続したいファイルサーバが表示されているか確認しましょう。
表示されていれば、そのままアクセスしてみてください。
表示されていなければ、次を確認してみましょう。
\サーバ名 を打ち込んでもエクスプローラで開けない
コンピュータ名もしくはIPアドレスなど、接続したいコンピュータ情報が分かっている場合に実施します。分からない場合には、コンピュータの管理者に問い合わせてください。
次はコンピュータ名を直接指定して参照してみます。
下図のように
\(円マーク)2つ + コンピュータ名(もしくはIPアドレス)
という形で入力すると対象のコンピュータに直接アクセスすることが出来ます。
これで接続できない場合は、対象のコンピュータがそもそもネットワークに公開されていない可能性があります。
コマンドプロンプトで「ping」を実行すると到達できる
コンピュータ名もしくはIPアドレスなど、接続したコンピュータ情報が分かっている場合に実施します。分からない場合には、コンピュータの管理者に問い合わせてください。
ping とはネットワーク上のコンピュータの接続を確認するための最も基本的なコマンドです。
ping を実行して、反応があるかどうかでコンピュータの接続を確認できます。
成功した場合
コンピュータからの応答ということで、バイト数や時間などが表示されます。
この場合、ネットワーク上にコンピュータが存在すると判断できます。
Windowsの設定を変更したらサーバに接続できるはずです。
失敗した場合
「宛先ホストに到達できません。」と表示されたら、ネットワーク上に存在しない可能性が高いです。
こうなると、
電源が入っていない。
LANケーブルが繋がっていない。途中で接続が切れている。
など、物理的な原因が高くなってきます。
ping に応答しないように設定されている場合もあるので一概には言えませんが、手が出せませんのでネットワークの管理者に問い合わせてみてください。
Sambaのクライアント機能を有効にする
対象のコンピュータが確認出来たら、以下の手順でオプション機能を有効にすることで接続できるようになります。
1.Windowsメニューの上で右クリックして「アプリと機能」を選択する。
2.「アプリと機能」設定の右側の「関連設定」>「プログラムと機能」を選択する。
3.「プログラムと機能」の左側「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択する。
4.「Windowsの機能の有効化または無効化」から
「SMB 1.0/CIFS File Sharing Support(SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート)」
>「SMB 1.0/CIFS Client(SMB 1.0/CIFS クライアント)」にチェックを入れて「OK」を押す
5.設定後、Windowsを再起動する
まとめ
これでSambaサーバにアクセスできるようになったと思います。
これでも繋がらない場合は、他の原因が考えられます。
順番に原因を調査して対処するしかありません。
とりあえずは、「SMB 1.0」を有効にしたからといって何か悪さをするということはないので、やってみてください。
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