WPFでは、直接に全画面表示の設定ができるわけではありません。Windowクラスの複数のプロパティを設定することで全画面に表示することができます。
画面を最大化するためのプロパティを紹介いたします。
プロパティ
プロパティ | 値 | 意味 |
---|---|---|
WindowStyle | None | タイトルバーと境界線を表示しない |
WindowState | Maximized | 最大化表示 |
コードビハインドで実装する場合
コードビハインドで全画面表示させる場合には、以下のように設定します。
public partial class MainWindow : Window
{
public MainWindow()
{
InitializeComponent();
// タイトルバーと境界線を表示しない
this.WindowStyle = WindowStyle.None;
// 最大化表示
this.WindowState = WindowState.Maximized;
}
}
XAMLで実装する場合
XAMLで設定することも可能です。
<Windows
x:Class="Foo.Bar.MainWindow"
WindowStyle="None"
WindowState="Maximized">
省略
</Window>
これで画面は最大化(フルスクリーン)します。
最大化しようとしたら処理したい
最大化しようとしたら通常サイズに戻すような対応をしてみましょう。
XAMLでイベントのコールバックを宣言します。
<Window
x:Class="Example"
WindowStyle="None"
ResizeMode="CanResizeWithGrip"
StateChanged="Window_StateChanged">
</Window>
コードは以下のような実装になります。
WindowStateプロパティは取得することが出来るので、ステータスをチェックして処理を行うことが出来ます。
private void Window_StateChanged(object sender, EventArgs e)
{
if (this.WindowState == WindowState.Maximized)
{
this.WindowState = WindowState.Normal;
}
}
まとめ
ウィンドウをフルスクリーンで表示することは少ないかもしれません。
でも、いざ最大化しようと思ったときに困らないようにしましょう。
コメント